Part 1 SIMCITY 3000について


教室で SimCity 3000 を使おう

 SimCity 3000はおおよそどんな教育科目に対しても応用して用いることができます。それは充実したコンピュータ活動として単独で行うことも出来るし、コンピュータプログラムを使用したときの前後、またはその間に行われた他の活動や計画とつなぎ合わせた枢要な活動としても使うことができます。あなたのカリキュラムの中にSimCity 3000を統合するためや、あなたのニーズに合ったレッスンを創作するためにこのガイドのレッスンを使いましょう。ここには教室でSimCity 3000を実行するためのいくつかの方法をあげておきます。
  1. ユニットを紹介するためにSimCity 3000のデモをやったり、体験させたりしましょう。それから、教科書や映画や書籍や記事、個人の体験談のような今までのような伝統的な研究方法を使ってテーマを自由に研究させてみなさい。その調査を行わせた後に、同じ実験を(1,2回)繰り返させましょう。そうすれば学生は学問の立場からそれを見ることができるようになるでしょう。
  2. ユニットの活動が頂点に達したときにSimCity 3000のデモあるいは実験を使い、生徒に理論を実践に注ぐ機会を与える。
  3. ユニットの都市の一部を用いて、SimCity 3000の都市建設コンテストを行ってみましょう。その中で、都市の大きさや美しさ、資金の量や生活水準の高さなどについて優秀な人に賞を与えるようにしましょう。また、モデムや学校のホストコンピューターを利用して、他の学校と競争するようにするのもよいでしょう。


授業時間のスケジューリング

 SimCity 3000は要求される時間に対しても融通がききます。それはあなたが望むように時間を少なくとってもいいし、多くとってもいいということなのです。もし、あなたがこのガイドの全てをやろうと思うなら、各ユニットに4時限以上の時間をとるようにする事をお勧めします。
  • 1/2〜1時限は「取りかかろう」のディスカッションを行う。
  • 1〜2時限はSimCity 3000のシミュレーションと質問を行う。
  • 1/2〜1時限は応用した活動を行う。


クラス全体での指導

 もしあなたのコンピュータ環境で液晶ディスプレイやOHPを使えるならば、クラス全体で一緒にSimCity 3000を利用した活動に参加することができます。
  • (生徒または教師の)一人が論議を進める。
  • 一人が、個々の生徒や生徒のグループからの提案を使って、ゲームを操作する。
  • 生徒の小さなグループが交代で、クラス全体に実験を発表する。


グループ作業

 クラスを3〜5人の生徒のグループに分け、コンピュータを使える日や時間にそれぞれのグループを割り当てましょう。グループを組むにあたり、いくつかの方法があります。
  • 別々なモデル:それぞれのグループは結果を証明したり、討論したり、真似たりというように同じような活動を行う。
  • 協力的なモデル:それぞれのグループがクラスの結果の異なった活動と報告をします。これはより多くのテーマのものをカバーする事ができ、それぞれの学生にいっそう創造力を与えることになります。


個別作業

 学生が個々にSimCity 3000の活動を完了できるようにさせます。そうすればその後に、グループあるいはクラスの中で、それらの調査結果を共有することができるでしょう。


独自の調査

 個別の学生に放課時間や学校の前後、または自由時間に、すぐSimCity 3000を利用できるようにすることは、学生が自分の興味の持てる分野を見つけ出して、それを調査したり創造したりする時間を与えるといった手助けにもなります。SimCity 3000のプレイ環境はとても豊かで多彩であるので、どんな独自のプレイ方法もあなたの計画したレッスンを損なうことがあるなんて心配する必要はありません。


共同学習

 SimCity 3000は多くの複雑な相互作用を提示するので、共同学習の機会が増えるようになるでしょう。
  1. 生徒はお互いから、SimCity 3000を使う方法と同時に、彼らが協力して取り組んでいる活動について学ぶこともあるでしょう。
  2. 生徒はグループの中で共同作業することになります。またこの作業は、グループの大きさによって拡大されたり、結合されたりすることもあるでしょう。
  3. 共同学習のグループは、調査や学習のプロセスの中で自主性を高め、そして調査するもののコンセプトについてのディスカッションやディベートをすることまで促すことになるでしょう。


資料文献

 あなたが教室にSimCity 3000をどんな方法で導入することにしても、あなたは授業の中にさまざまな資料文献を統合する多くの可能性があることに気付くでしょう。例えば学生が活動に従事するときに、彼らがどんな方法で発見をしようとしていたか、どんなステップを踏んだのか、どんな操作や要素を使ったのかなどの、「何かを発見する」というプロセスをあなたは記録するようになるかもしれません。あなたはまた、文献を元にした「取りかかろう」に書かれている質問についての答えを記録させてから、活動を終えた後に手に入れた新しい知識を元に、その答えを比較・対比させるでしょう。

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